足くびの関節がすり減って痛む「変形性足関節症」
足くびの関節の軟骨がすり減り、歩くたびに痛む病気を「変形性足関節症」といいます。これは、長年の負担や過去のけが(骨折・ねんざ)、関節リウマチなどが原因で起こります。関節の軟骨が減ると骨同士がこすれ合うようになり、痛みや腫れ、関節の動きの悪さなどが現れます。
進行すると、日常生活に大きな支障が出るようになり、「歩くのがつらい」「靴を履くだけで痛い」といった状態になることもあります。
距骨とは?
足くびの中央にある「距骨(きょこつ)」は、すねの骨(脛骨)と、かかとの骨(踵骨)をつなぐ重要な骨です。距骨は足くびの関節の中心として、体重を支えながら足の動きをスムーズに保つ働きをしています。しかし、距骨は全身の中でも特に血流が乏しく、一度ダメージを受けると自然には治りにくいという特徴があります。
特発性距骨壊死とは、原因がはっきりしないまま距骨への血流が低下し、骨が弱くなってつぶれてしまう病気です。初期には自覚症状が少ないこともありますが、進行すると骨の変形が進み、足くびの痛みや動かしづらさ、歩きづらさなどが出てきます。
装具などの手術をしない治療方法で対応できる場合もありますが、変形や痛みが強くなると、手術が必要になります。
外傷性距骨壊死は、交通事故や高所からの転落、足首の骨折・脱臼といった強いけがを受けた後に発症することがあります。けがによって距骨への血流が断たれ、骨が壊死し、徐々に押しつぶされるような変形が生じてきます。
適切な固定やリハビリで回復を目指す場合もありますが、距骨の変形が進行したケースでは、痛みが強く、足首全体のバランスも崩れてしまうため、手術による治療が選択されることがあります。
外反母趾は、あしのおやゆび(母趾)が外側に曲がり、人差し指の方に向かってくる変形です。変形が進むと、おやゆびの付け根(バニオン)が靴に当たって赤く腫れたり、ズキズキとした痛みが出たりすることがあります。
また、外反母趾の影響はおやゆびだけにとどまらず、2〜5番目のあしゆび(趾)にも変形が広がることがあり、以下のような症状を伴うケースも少なくありません。
これらの症状が重なることで、歩行や長時間立つことが困難になり、生活の質(QOL)が大きく低下することもあります。
関節リウマチをお持ちの方では、炎症が続くことで関節や骨が徐々に破壊され、外反母趾に似たあしゆびの変形や脱臼が起こることがあります。
リウマチによる変形では、あしのおやゆび(母趾)だけでなく2~5番目のあしゆび(趾)にも高度な変形や痛み、脱臼が起こるため、単純な外反母趾とは異なる視点での評価と手術計画が必要です。
扁平足とは
大人になってから土踏まずがなくなり、足の裏全体が地面についてしまう状態を「進行性扁平足」といいます。
足の内がわの土踏まずのアーチを支えているバネ靱帯が、年齢やけが、体重増加などにより伸びたり切れたりすると、アーチが崩れて足が内側に倒れ込むように変形していきます。
症状としては、以下のような変化が見られます。
関節リウマチでは、炎症によって関節が壊れていくことで、あしにも変形が起こるこ
とがあります。
リウマチによる足部の変形は、主に以下の3つに分けられます。
特に「扁平三角状変形」と呼ばれる足の変形では、土踏まずが潰れ、足全体が外に広がったような形になるのが特徴です。
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